2014/03/ 6Thu
ここ数か月、栃木県の求人倍率が著しく上がっています。特に昨年の12月は単月で0.06ポイント上昇し0.97倍、今年の1月はさらに0.01ポイント上がり0.98倍となりました。リーマンショック前2007年6月の1.59倍が山、その後2009年7月の0.35倍が谷、そう考えれば5合目を過ぎたくらいまで戻ってきたイメージでしょうか。
私自身、「企業の採用」と「人の転職」の双方に関わる仕事をしていますので、日常の仕事のなかでも、求人倍率上昇がもたらす影響を強く感じています。つまり企業の採用ニーズは高まり人材に枯渇していると感じるとともに、人(転職者)は選択肢が比較的多く選べる状況になってきたということです。もっといえば、多くの企業が一部の転職者を採り合っているという状況です。そのようなときは、転職者としても「できれば大企業に」と思ってしまいます。すると中小企業には人が集まりません。残念ながらマクロでみると、これが現在の状況なのだと思います。
このような状況ではありますが、私としてはそれでも(地方の)中小企業に目を向けてほしいです。知名度がなく一見魅力を感じない企業もあるかもしれませんが、良い経営をしている企業はたくさんあります。もちろん、その魅力を十分に発信していない企業側にも問題はあると思います。ただ、私がその中小企業に代わって魅力を発信する役割を担っているという認識を持ち、少しずつでも発信していきたいと思っています。
最後に、転職者との面談において、「この方は大企業で働いた方が幸せだろう」と思う人もいますが、明らかに「中小企業でイキイキと働いている姿がイメージできる」という人もいます。単純に「中小企業より大企業の方が良い」と思うのではなく、ご自身の価値観に照らし合わせて、企業を選択していただければ幸いです。
リージョンズ株式会社 北関東カンパニー 佐藤照昭
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