2015/04/22Wed
日ごろから、栃木に本社を置く企業を中心にお伺いして、
その社長や経営陣の方々とお話をさせていただいています。
将来会社をどうしていきたいのか、そのためにどんな人材を採用し、育てていきたいのか...。
会社への想い、仕事への想い、社員への想いをひしひしと感じ、いつも心を打たれています。
とある企業の話をさせていただきます。
A社は、創業後約40年、栃木に根差して事業をしてきました。
老舗企業でありながら売上高も年々伸ばしていますが、
社員数は10名、お世辞にも決して大企業とはいえません。
そのような中小企業では、労使協定が結ばれておらず、
残業や休日労働について明確な規定がないまま社員を就業させているというのは、
ニュースや新聞記事でもよく目にすることがありますよね。
(参考: http://www.asahi.com/articles/TKY201311100039.html)
結果として、労務環境に耐えられず社員が離れていってしまうケースも少なくないようです。
そんななか、先ほどのA社は、「残業なし」を堂々と謳っています。
社長にその理由を聞くと、こんなことをおっしゃっていました。
「そりゃあ残業できたら、仕事はたくさん増えるだろうけどね。
でも、いくら仕事が増えても、
社員が疲れてどんよりした気分で仕事に就いていたら、売上には結びつかないと思う。
うちは小さい会社だから、社員一人ひとりが大切な戦力なんだ。
全員に楽しく、長く働いてもらって、みんなで一緒に会社を大きくしていきたいんだよ。
だから、うちは社員に残業させないんだ。仕方なく、ね。笑」
実際、A社にお伺いすると、
いつも受付の社員のみなさんが、「いらっしゃいませ!」と明るく迎えてくださいます。
営業担当の社員のみなさんも、とびっきりの大きな声で「行ってきます!」と出発していきます。
社長の想いが社員のみなさんに伝わっているんだな、と実感する瞬間です。
そして、そんな想いを、転職をお考えのみなさんに知っていただくのが、
私の役割だなと改めて思うのです。
転職をお考えのみなさんは、どんなポイントで企業や求人を見ていますか。
ぜひ、社長や経営陣の方々の想いにも着目してみてください。
みなさんが心からいきいきと働ける企業に出会うことができるかもしれません。
高山