2017/02/20Mon
栃木県の地元企業では、「人材紹介会社を利用したことがない」という会社も多いはずです。そこで新しい採用手法として人材紹介会社を利用するメリット・デメリットをまとめてみました。
ぜひ自社の採用を考える際の参考にしていただければと思います。
◆人材紹介会社を利用するメリット◆
1. 完全成功報酬で採用できるまで費用がかからない
ほとんどの人材紹介会社が完全成功報酬制を採用しています。完全成功報酬制とは、採用できるまで一切費用がかからないということです。WEB・紙面問わず、求人広告を利用する場合には、広告料として採用の成否にかかわらず費用が発生しますが、人材紹介会社の場合は紹介依頼はもちろん、書類選考、面接をどれだけしても費用はかかりません。無駄なお金を使わずに、採用できるというメリットがあります。
2. 人材の「質」が高い
高いスキルや能力を持っている人材ほど、ハローワークや求人広告よりも人材紹介会社を利用する傾向にあります。なぜかといえば、ハローワークや求人広告には、高度なスキルや能力を必要とせず、年収も低い求人が大多数を占めているからです。それゆえ、専門的なスキルや能力を有している人材や、経営幹部として手腕を発揮してきたような人材は、ハローワークや求人広告は利用せずに、はじめから人材紹介会社を利用して転職活動を行うことが多いです。人材紹介会社を利用することで、こうした優秀な人材を採用できる可能性を高められるというメリットがあります。
3. 時間が節約できる
ハローワークや求人広告は募集要項(応募要件)を設定できるものの、基本的に誰でも募集できてしまうのが実情です。求める要件に沿わない人材が大量に応募してきてしまっては、書類選考や不合格連絡だけでも時間を浪費してしまいます。人材紹介会社は「外部の人事部」として、自社が求める人材だけを紹介してくれるため、選考にかかる時間を大幅に節約できるというメリットがあります。ただし人材紹介会社の営業担当者としっかりと目線合わせをしておかなければ、このメリットは薄まってしまいますので留意が必要です。
4. 募集情報を公にすることなく採用できる
幹部クラスの採用や、新規事業に関する人材の採用を行う場合など、競合他社には知られずに採用を進めたいということも多いはずです。ほとんどの人材紹介会社は顧客から依頼を受けた求人情報を公開しません。人材紹介会社との面談を経て、求める経験・スキルを有していると判断した人材にだけ、求人情報が開示されます。ゆえに一般に公開されることなく採用活動を進めることができるのです。
◆人材紹介会社を利用するデメリット◆
1. 採用コストが高い
人材紹介会社によって採用コストはさまざまではありますが、「初年度理論年収の●%」というシステムをとってるところが多いようです。一般的には「初年度理論年収の35%」が相場でしょうか。内定時に提示した条件をもとに初年度理論年収を算定し、それが500万円であれば175万円、600万円であれば210万円といった仕組みです。人材派遣とは異なり、入社時に支払ってしまえば、その後のランニングコストはありません。とはいっても、なかなかの金額ですので、すべてのポジションで人材紹介会社を使ってしまっては会社の財務を圧迫してしまいます。経営に近いポジションなど、その人材が優秀か否かで会社の売上や利益のインパクトが大きい場合ほど、利用する価値が高いといえます。
2. 営業担当者の能力により採用の成否が差がある
人材紹介会社の営業担当者も人ですから、その能力もさまざまです。自社の事業内容や経営課題、求める人材像をしっかりと理解してくれなければ、良い人材の紹介は見込めません。企業としても、可能な限りの情報を人材紹介会社に提供し、自社のことを分かってもらえるよう努力することが必要です。もししっかりと情報提供したうえでも、意図した成果が得られない場合には、営業担当者を変更してくれるよう依頼することも検討しましょう。
もし栃木県で人材紹介会社を利用して採用を考えてみようという方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。