転職成功者インタビュー

株式会社日東コーン・アルム
宮坂和利さん(仮名・総務人事) 34歳

一度東京に“修行”に出たことで、栃木の良さ・温かさに改めて気づいた。

栃木県出身の宮坂さんは地元の食品メーカーに3年間勤めた後、「スピード感のある東京の会社で自分自身を磨きたい」という思いから運送会社に転職した。しかし、東京はあくまでも"修行"の場。自分なりに納得のいくタイミングがくれば、いずれは地元に戻りたいと考えていたという。そして8年後、30歳を機にUターン転職に向けた活動をスタートさせた。現在は栃木に戻り、カフェチェーンや外食チェーンにスイーツ類を販売する株式会社日東コーン・アルムに勤務する宮坂さんに、新しい職場や故郷での生活について伺った。(※本記事の内容は、2022年1月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで55日間

転職前

業種
運送業
職種
人事・総務
業務内容
上場企業のグループ企業にて人事総務

転職後

業種
食品メーカー
職種
総務人事課主任
業務内容
人事・採用全般

地元に強い転職支援会社だからこそ知り得る、魅力的な地元企業を紹介してもらった。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

冷凍ケーキを中心としたスイーツ類を製造する株式会社日東コーン・アルムの総務人事を担当しています。主な業務としては、人材採用業務を始め、社会保険の手続き、既存の従業員に対する給与計算や福利厚生などがあります。これに加え、前職で8年ほど総務の経験がある点を見込まれ、総務人事課の主任として課内スタッフの指導も一部任せてもらっています。

入社前のご経歴を教えてください。

会計系の専門学校で学んだ知識を活かしたいと思い、卒業後は栃木県の食品メーカーに経理として入社しました。高校も商業高校だったし、簿記も得意でしたから。そして3年後、一念発起して東京で働こうと考えました。というのも、やはり東京の仕事は、地方に比べてスピード感が違うと考えたためです。地方にいては体験できない猛烈なスピード感の環境に身を置いて、自分にどういった仕事ができるのか、試したくなりました。経理の仕事を実際にやってみて、「本当に自分に合っているのか?」と疑問が湧いてきたこともあり、若いうちに東京で修行してみよう、と考えたのです。そこで転職活動を開始し、友人から紹介された東京の運送会社に総務人事スタッフとして入社しました。

転職のきっかけは?

運送会社では8年ほど働き、仕事や職場に不満はなかったのですが、もともと東京で働くこと自体、私にとっては“修行” みたいなものです。ずっと東京で暮らしたいという気持ちはありませんでした。いずれ結婚し、子どもが生まれるとなった時、東京で子育てしようとは思えなかったですね。やはり子育てをするなら、自分が生まれ育った、自然豊かな栃木の方がいい。30歳の節目の年を迎えたのを機に、2度目の転職を考えるようになりました。

転職活動はどのように進めましたか?

転職サイトに登録し、勤務エリアを実家から通える範囲で検索をかけてみました。すると、栃木県内だけでも優良企業はすごく多いことがわかりました。正直、給与は東京に比べ下がるだろうと考えていたのですが、給与も前職と同水準であるなど、従業員の待遇をしっかり考える企業が栃木にたくさんあると知って、心強く感じましたね。そんな風に企業検索を続ける中で、「栃木の転職ならリージョナルキャリア栃木」というキャッチフレーズが飛び込んできまして、それにピンときてすぐにエントリーしました。コンサルタントの方からは今まで知らなかった魅力的な企業を紹介してもらえ、地元に拠点を置く転職支援会社ならではの強みを実感しましたね。

今の会社に決めたポイントは?

実は昔、実家がケーキ店を経営していたので、同じくケーキを製造している日東コーン・アルムの紹介を受けたときは、縁のようなものを感じました。給与をはじめとした待遇も納得いくものでしたし、迷わず入社を決めました。

待遇面でもやりがいの面でも、東京と遜色ない仕事が栃木でできている。

転職していかがですか?

上司も同僚も、本当にやさしい人ばかりで居心地のいい職場です。何気ない会話の中にも地元ならではの温かみがあって、「栃木が一番だな」と感じます。少年・青年時代を栃木で過ごし、大切な思い出は全部ここにある。大都市に憧れた時期もあったけど、それは幼い感傷だった、やっぱり地元がいい、と今は自信を持って言い切れます。また、「東京は仕事のスピード感が違う」と思って修行に出たのですが、それも単純な思い込みでしたね。実際、当社では海外展開や新工場の建設など事業拡大が続いていて、変化のスピードが速い。様々な業務フローでも、スピード感が求められます。現状は、東京にいた時と同じ感覚で仕事に取り組めていると思います。

転職して良かったと思うことは?

「ここはもっと改善できそうだな」とか「ここはルールを決めたほうがいいな」と感じた部分を、少しずつですが実行できていることです。中途入社なので、客観的な視点で社内を見ることができる。それが自分の強みですし、外部から来た私の存在理由だとも思いますから。試行錯誤しながら動いた結果が職場全体の効率化につながっている、と思える瞬間もあり、手ごたえを感じています。また、休日などにお取引先のレストランに食事に行くと、当社が製造したスイーツを注文しているお客様を見かけることがあるんです。みなさん美味しそうに頬張っていて、そんな光景を見ると「この会社に転職してよかったな」と思います。これは私だけではなく、当社で働く従業員みんなの思いであり、やりがいだろうと思います。

困っていることや課題はありますか?

困っていることは特にないですね。転職で栃木に戻ってからコロナ禍に直面しましたが、それも多少不便なくらいで、特に大変というわけではないですし。コロナ禍で仕事面、特に人材採用スケジュールのずれなどは発生していますが、その分オンライン面談の活用が一般的になり、今までだったら出会えてなかった地域の人からの応募も増えました。

生活面の変化はありましたか?

生活が規則正しくなりました。東京では夜遅くまで営業している店がたくさんあって、若気の至りもあってか、ともすると生活のリズムを乱しがちでした。もちろんそこが都会の便利な点でもありますが、なくても生活に問題はなく、すぐに順応できるものです。地元に帰ってからは早寝早起きの習慣がつきました。「東京と同じレベルの仕事」と「理想の生活」が、栃木でうまく両立できています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

Uターン転職の経験者としては「やはり地元はいいですよ」と伝えたいですね。どんな事業領域の仕事をしたいか、どんな職種に就きたいか、など希望は人それぞれだと思いますが、その希望が故郷で実現できるなら、本当に素晴らしいことですよ。そのためにも、精一杯、転職活動に取り組んでほしいと思います。私自身は、リージョナルキャリア栃木を通じ、それまで知らなかった魅力ある地元企業に巡り合えました。もしあの時登録しなかったらこの出会いはなかったと思うと、感謝しかありません。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
佐藤 照昭

東京の第一線でキャリアを積んでいる人ほど、地元へのUターンには二の足を踏んでしまうものです。しかし宮坂さんは、はじめから東京は修行の場と決め、8年の経験を経て栃木に戻ってきてくれました。日東コーン・アルム株式会社は、東京と同等どころか、それ以上のスピード感を持った仕事が求められます。さらに今後も次々と新しい事業展開が待っているはずです。こうした刺激的な環境こそが宮坂さんにとっての理想に違いないと、私も自信をもってご紹介できました。地元にUターンしたらキャリアは諦めなければいけないというのは思い込みで、東京で培った経験を十二分に活かせる企業があることを示すことができ、本当に良かったと思っています。

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