転職成功者インタビュー

株式会社Genki Global Dining Concepts
鞠孟格さん(貿易事務) 37歳

栃木で中国語スキルを存分に活かせる貿易販売の仕事に出会えた。

中国出身の鞠さんは日本の大学に進学して以降、人生の半分近くを栃木で過ごしている。

大学卒業後はメーカーに就職したものの、結婚・出産のため退職。しばらく家事・育児に専念した後に個人事業主として中華料理店を立ち上げたが、コロナ禍により休業せざるを得ない状況になってしまう。それでも、社会に出て働きたいという想いがあり、中国語を活かせる仕事を求めて転職活動を開始した。

リージョナルキャリア栃木が取り扱う元気寿司の求人情報を発見し、コンサルタントと面談を重ねて応募したところ無事採用。現在は貿易販売課でスキルを発揮している鞠さんの転職活動について伺った。

※本記事の内容は、2024年8月取材時点の情報に基づき構成しています。
※株式会社元気寿司は2024年8月1日に「株式会社Genki Global Dining Concepts」へ社名変更しました。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで42日間

転職前

業種
飲食
職種
自営業
業務内容
個人事業主として飲食店経営

転職後

業種
飲食チェーン
職種
貿易事務
業務内容
海外FC店舗向け食材、備品の輸出業務

顧客として何度も通った元気寿司の募集情報を見つけ、胸が高鳴った。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

「元気寿司」「魚べい」「千両」の3ブランドで国内外に店舗を展開する元気寿司。私はグローバル事業本部・戦略推進部・貿易販売課に所属し、海外FC店舗に向けた商品の輸出業務を行っています。

同部署には8人在籍しており、役割分担して仕事を進めています。私は、シンガポールとマレーシアに展開する28店舗を担当しています。

海外へ輸出しているのは、魚などの寿司ネタやサイドメニュー、調味料、またスプーンやお皿といった備品類が中心。基本の食品や備品は毎月大きく変わるわけではないので、過去の実績を見ながら輸出量を調整しています。

また、貿易販売課では、海外店舗向け新メニューの提案も行っています。いろいろな新商品を試作して、提案とサンプルを現地に送って反応を見ます。そして、「現地のお客さまに受け入れられそうか」「数量はどれくらい予定するか」など、FC店と何度も協議しています。

参考になる前例がないケースも多く、新商品提案は難しいですが、上司や先輩と相談しながら取り組んでいます。私はまだ海外店舗を訪れたことはありませんが、近いうちに行く機会も出てきそうです。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は中国で、日本語を勉強して来日し、宇都宮大学に進学しました。以降、ずっと宇都宮で暮らしています。

大学は理系で、卒業後は応用化学科で学んだ知識を活かして、フィルムのコーティングとラミネート加工を手掛けているメーカーに就職。製品開発に携わりました。

その後、結婚のため退職。しばらくは家事・育児に専念しました。子どもが5~6歳になり、少し育児が落ち着いたのを機に、個人事業主として中華料理店を宇都宮で開業。その傍ら、中国語の講師や友人の会社で総務・経理のお手伝いもしていました。

転職のきっかけは?

コロナ禍により、中華料理店の経営にダメージを受けてしまいました。継続しようにも、飲食業は多くの人との接触が避けられません。小さい子どももいて、感染症対策の不安もありました。

そこで、いったん休業を決断。でも、また社会に出て働きたかったので、「中国語を活かせる仕事が見つかればいいな」と思い、転職活動を行うことにしました。

転職活動はどのように進めましたか?

大手の転職サイトに登録しましたが、栃木で中国語が活かせる仕事というのは、なかなかありませんでした。それでも諦めずにインターネットで情報収集をしているうちに、元気寿司の求人情報を発見しました。

それは海外営業職の仕事で、海外のFC店舗とやり取りする仕事とあったので、自分の強みも活かせるし、新たな挑戦もできるのではないかと感じました。そこで、求人を取り扱っていたリージョナルキャリア栃木にエントリーしました。

担当コンサルタントとの面談では、「やりたいとは思うけれど、会社組織から10年近く離れており適応できるだろうか」「海外店舗とのやり取りなんて、自分のスキルは足りるのだろうか」「子どものいる状況で海外出張などどこまでできるか」といったさまざまな不安を本音で話しました。

コンサルタントと打合せをする中で、「海外営業の他にも輸出関連のポジションがあるかもしれないので、両方の可能性を含めて元気寿司に相談してみよう」ということになりました。

事前に私の状況や希望も伝えてくれていたのだと思いますが、元気寿司との面接では、貿易販売課の仕事内容なども教えてもらい、「この仕事をやりたい!」と思ったことを覚えています。

今の会社に決めたポイントは?

元気寿司の募集情報を見た時からワクワクしていました。というのも、私も子どもも「魚べい」が大好きで、何度も店舗に足を運んでいたからです。

就職先として意識してからは、コンサルタントに情報をもらったり、自分でもいろいろと調べたりしました。そして、上場もしていて歴史のある会社であること、寿司チェーン業界で、他に先駆けて海外展開を行った会社であることなどを知りました。

私にぴったりな職種を提案してもらい、断る理由はありませんでした。

輸出業務や通訳で中国語スキルを発揮。今後は英語力も伸ばしたい。

転職していかがですか?

輸出購買課ではエリアごとに担当は分かれていますが、新商品提案などは一緒に取り組むので、個人主義という感じはなく、コミュニケーションがしっかり取れています。報告や情報共有も頻繁に行っていて、働きやすいです。

私の担当エリアであるシンガポールとマレーシアとは、普段は英文メールでのやりとりが中心ですが、急な連絡が必要になった時は中国語で電話することもあります。

両国の店舗でもたいてい中国語はわかるので、ロスなく伝達でき、中国語のスキルがうまく活かせていると感じます。

転職して良かったと思うことは?

やはり中国語を活かせる業務である点は良かったです。入社してすぐの頃に、中国からFCパートナー企業のお客さまが来社された際、通訳としてアテンドを任されたことがありました。本当に入社したてで社長と話したこともなかったのですが、これがきっかけで顔と名前を覚えてもらえました。

本来は輸出購買課としての仕事ではないですが、通訳として大事なお客さまをお迎えする業務に入れたことは、私にとっては良い経験でした。

会社組織への復帰は久しぶりですが、雰囲気の良い職場で、上司と育児について話すこともあります。とても居心地がいいですね。

困っていることや課題はありますか?

今後を考えると、他エリアの業務にも対応できるようになりたいです。そのためには、英語が重要です。

ある程度の英語は話せますが、使う機会があまりなかったため、忘れている部分もあります。もう少し英語スキルを上げると業務の幅がさらに広げられるので、努力しているところです。

生活面での変化はありましたか?

これまでは育児や個人事業主としての期間が長く、生活リズムがゆったりしていました。今は朝の決まった時間に起きて、決まった時間に仕事に出かける。夜も大体同じ時間に帰る。こういったリズムがついて、暮らしやすくなった気がします。

時間が限られているので、家事も仕事も効率的にやっていこうという意識が芽生えてきました。子どもも、小さいながら私の仕事を理解してくれているようで、「自分でできることはやろう」とがんばってくれています。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

第一に、「自分の強みは何か」をしっかり理解した方がいいと思います。強みが把握できていれば、どんな仕事をやりたいのかが見えやすくなります。それを踏まえて転職コンサルタントに相談すると、自分に合った仕事を見つけてくれるでしょう。強みを活かせない仕事に転職してもストレスを感じ、楽しく働けません。

もう一つ、「自分の成長につながるかどうか」を見極めた方がいいと思います。成長の機会もなく、毎日同じことの繰り返しではスキルが伸びません。特にキャリア採用の場合、早く戦力になることは非常に重要です。

環境を選ぶ際に自分で判断がつかない場合は、コンサルタントに相談してみてください。きっと良いアドバイスをくれるはずです。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
鎌田 真知子

元気寿司といえば国内では「魚べい」のブランドで有名ですが、海外では「GENKI SUSHI」としてアジアを中心に200店舗以上を展開しているグローバル企業で、本社でも海外出身の方が活躍されています。

鞠さんは中国出身で、日本で大学を卒業後に日本企業を経験し、自身で飲食店も経営していたこともあって、元気寿司社で何かしらのマッチングの可能性がありそうだと考えました。

面接では双方とも前向きに話が進み、とんとん拍子で採用の運びとなりました。入社直後に海外からのお客さまのアテンドを鞠さんが担当したエピソードを嬉しそうに話してくれて、私も良いご縁を繋げたことを誇らしく思います。

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