転職成功者インタビュー

仙波糖化工業株式会社
小林龍也さん(仮名・人事総務) 36歳

地元で見つけた理想の職場。知名度にとらわれず、会社の中身で選んで大正解。

小林龍也さん(仮名)は、地元での転職で出会った食品原料メーカーで働き方や待遇が大きく改善されたという。職種は前職と同じ「総務・人事」だが、以前の職場は慢性的な人手不足のため、仕事は連日深夜まで及び、休日出勤も当たり前だったという。ところが転職後は、遅い日でも19時には帰宅できるので、家族との時間を大切にしつつ、将来を見据えた資格の勉強もできるようになった。そのうえ各種手当についても充実しており、「福利厚生の手厚さは大手にも負けない」とのこと。「社名を見ただけでは、こんなにいい会社だということはわかりませんでした。紹介してくれたコンサルタントにはとても感謝しています」と喜ぶ小林さんの転職体験談を伺った。(※本記事の内容は、2020年10月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職回数
2回
転職期間
エントリーから内定まで40日間

転職前

業種
社会福祉法人
職種
総務
業務内容
総務人事

転職後

業種
食料品メーカー
職種
人事総務
業務内容
営業を経て、人事総務(採用、研修、IR、給与計算、社会保険、規定改定)

深夜残業、休日出勤が常態化。忙しすぎて、将来のキャリアが見えなくなっていた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

食品原料メーカーである「仙波糖化工業」で、総務として働いています。当社はカラメル色素やプリンのカラメルソース、健康食品、粉末スープ、粉末茶などを製造し、全国の食品メーカーや飲料メーカーに供給しています。なかでもカラメル色素の製造販売では、国内トップシェアを誇っています。私は真岡市にある本社の総務課に所属し、人事、採用、研修、IRから、給与計算、社会保険、社内規定の改定まで、幅広い仕事を任されています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は栃木県です。関東の大学を卒業した後、大手人材サービス会社に就職し、東京本社で顧客企業の採用コンサルティングを3年間経験しました。その後、栃木県内にUターン転職し、官公庁や、社会福祉法人の人事業務に携わっていました。

転職したきっかけは?

いちばんは働き方への不安です。前職の社会福祉法人では、400人近くの従業員の給与計算を2人で担当していました。慢性的な人手不足のため、毎日深夜まで働かねばならず、休日出勤も当たり前でした。ところがあるとき、自分の現状を振り返ってみて不安を感じたんです。「この働き方をこれから何十年も続けられるわけがない」と思いましたし、今後のビジョンやステップアップを全く想像できなくなっていることに気がついたんです。また、私はもともと、モノづくりが大好きだったので、いつかはモノづくりの会社で働いてみたいという気持ちもありました。

転職活動はどのように進めましたか?

大手も含めていくつかの人材紹介会社に登録するところから始めました。希望職種は、これまでの経験が活かせる人事、総務系の仕事で登録すると求人メールはけっこう来たんですが、「栃木勤務」にこだわると、ガクンと減りました。それで、勤務地を全国に広げ、最終的には4社の面接を受けましたが、栃木県の会社は今の会社だけでした。

今の会社に決めたポイントは?

リージョナルキャリア栃木のコンサルタントの方が丁寧に説明してくれたことが大きかったです。担当コンサルタントは、普段から仙波糖化工業の人事責任者と意思疎通が図れているようで、会社の核の部分をしっかり理解しているようでした。私は今回の転職活動で初めて当社を知ったのですが、カラメル色素はほとんどの食品や飲み物に使われていて、知名度こそ高くないものの非常に力のある会社だったんです。また面接では、担当コンサルタントが一緒に入ってくれ、とても助かりました。私が伝えきれない部分も、想いをくみ取ってうまくフォローしてくれましたし、働き方や給与、ポジションのことなど、私が聞きにくいことも先方に確認してくれました。採用職種については、私が希望していた人事・総務は当時充足していたようで、先方からまずは営業職からスタートし、将来人事・総務に異動するプランを提案されたのですが、このコンサルタントが勧めてくれているのだから、信頼してこの会社に入ろうと決めました。

年齢や社歴に関係なく、大きな仕事を任せてくれる社風にも満足。

転職していかがですか?

法人営業から始めたんですが、とても楽しかったです。当社は食品原料メーカーなので、お菓子メーカー、飲料メーカーなど、CMに出ている大手企業や話題となっている企業と一緒にモノづくりをしていくんです。営業としてもいろんな提案ができるし、すごく面白い経験ができました。結局、営業を5年やった後、総務に異動しました。もともとの希望職種でしたから、うれしかったですね。以前の経験を活かせますし、最近は少しずつ改善点も見えてきました。会社の将来を見据えた新しいルールづくりやプロジェクトにも取り組んでいて、やりがいを感じています。転職前に気になっていた働き方についても、大きく改善されました。残業は少々ありますが、夜遅くまで働いたり、休日に出勤したりすることはなくなりました。

生活面の変化はありましたか?

転職前は実家から通勤していましたが、転職後に結婚もして、県内のマンションに引っ越しました。会社へは車で約50分、前職と通勤時間は変わりませんが、帰りはかなり早くなりました。今は残業があっても18時には会社を出られるので、19時には家に着いています。転職前は早くて23時で、遅いときは日付が変わってから帰宅していました。そうなると、食事もほぼ外食で、まともに食べないこともありましたね。休日も、土日のどちらかは出勤していたため、生活が不規則で休みも十分にとれず、今思えば体調は常に悪かったです(苦笑)。あのままの働き方なら、結婚も考えられなかったですね。今はプライベートの時間もしっかり取れますし、休日には妻と二人でドライブに出かけるなど、ゆっくり休めています。

困ったことや課題はありますか?

当社は従業員が400人以上いますが、総務部は正社員が6名しかいません。ですから、なんでもやらなければならず、仕事の幅広さには驚きました。また最初に配属された営業職は、わからないことだらけで、中途入社のハンデを感じたこともありました。自分で本を買って勉強したり、仕事中に知らない単語が出てきたらメモ帳に書いて調べたり、技術のことは開発の人に聞きに行ったりしながら、少しずつ知識を増やしていきました。

転職してよかったと思うことは?

まずは自分の時間が増えたことです。今は妻ともゆっくり話せる時間がありますし、将来のために資格の勉強もできるようになりました。仕事の面でも、今の会社には、若くても大きな仕事を任せてもらえる社風があります。営業をやっていたときも、新商品の開発を任せてもらったことがあり、同業他社の人も「楽しそうだね」とうらやましがっていました。総務になってからも、IR業務を手伝ったり、自分主導で新しいプロジェクトを立ち上げたりと、多面的な勉強をさせてもらっています。だからとてもやりがいがありますね。そのうえ、福利厚生も驚くほど充実しているんです。昼食のお弁当も出るし、お茶も自社製品があるので飲み放題。だから平日は自分の財布を開けることがほとんどありません(笑)。コロナウイルスの見舞金も全社員に出ましたし、トータルで考えると、大手に負けない環境なのではないでしょうか。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

転職先を探すときは、会社の知名度にこだわる事は重要ではないと感じました。私自身、今の会社のことは全然知りませんでしたが、実際入社してみたら、とてもいい会社でした。また、まずは自分が本当にやりたいことを整理し、転職のプロに相談してみるのが成功への近道なんじゃないかと思います。自分1人での活動では「井の中の蛙」ですし、第三者に話すことで、自分の思いも整理できますから。相談先となる「転職のプロ」にも、いろんな会社があります。実際、有名な会社や大会社ばかりを勧めてくるところもありました。でもリージョナルキャリア栃木は募集会社の中身をよく理解し、こちらの希望もよく理解してくれたうえで紹介してくれるので、安心して検討できました。かく言う私も、就活のときは知名度のある大手しか目に入っていませんでした。まわりの友人たちもそうですが、大手に入り、フラストレーションがたまって辞めた人たちをたくさん知っています。私は今回の転職で、中堅企業ならではの良さをたくさん感じることができました。大手は分業制が進んでおり、一部分の仕事しかできない所も少なくありませんが、企業規模がコンパクトだからこそ、幅広い仕事や大きな仕事を任されるチャンスが多くあります。ですから、これから転職活動をする方には、もう1度、自分と地元をしっかり見つめ直して、固定観念なく企業を探してみてはいかがでしょうか。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
佐藤 照昭

大手人材サービス会社での採用コンサルティング、社会福祉法人の人事といずれの仕事でも成果を出してきた小林さん。仕事ぶりをお聞きして、小林さんの仕事にコミットする強さを感じたことを覚えています。一方で連日の深夜残業、休日出勤は長くは続けられないという課題をもっておられました。これまでのご経験を活かし、かつ働き方も改善できると思いご紹介したのが仙波糖化工業でした。入社当初はご希望の人事総務ではなく営業からのスタートでしたが、この度、念願の人事総務に着任されたことは小林さんの努力があってのことと感じています。地元栃木県での生活と仕事のよいバランスが好循環を生み、公私ともにより充実した人生を歩まれることを心から願っています。

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