転職成功者インタビュー

株式会社キリウ
松田和明さん(仮名・人事) 32歳

家族と食卓を囲む当たり前の時間。これはお金にはかえられない。

松田さんがかつて勤めていたのは、名前を聞けば誰でも知っているような大企業。収入も高く、はたから見ればうらやましいような環境と思われた。しかし実際は、仕事に追われる日々に悩んでいたという。

加えて、一定の等級からは「みなし労働時間制」が適用され、残業代がカットされるが業務量は変わらず。当然、モチベーションはダウン。振り返れば、家族は置き去りで、子どもが小さかった頃の記憶もほとんどない。

そこで思い切って新たな人生への挑戦を決めた。リージョナルキャリア栃木から紹介されたのは、栃木本社の自動車部品メーカー。初めて名前を聞く会社だったが、面接で「ここだ!」と直感したという。

世界的にビジネスを展開している成長企業で、教育体系の構築というやりがいのある仕事を任されながらも、家族との時間が当たり前にとれる。「以前の生活に戻りたいとは思いません。今の生活の方が絶対にいい」と、松田さんは体験談を熱く語ってくれた。

※本記事の内容は、2015年6月取材時点の情報に基づき構成しています。

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで164日間

転職前

業種
電気機器メーカー
職種
人事
業務内容
教育研修の企画、立案、運営

転職後

業種
自動車部品メーカー
職種
人事
業務内容
採用、労務管理、教育研修の企画、立案、運営

勤務地の希望エリアを広げることで、今の会社と出会えた。

現在のお仕事はどんな内容ですか?

主に自動車部品を作っているメーカーで、人事業務に携わっています。栃木県足利市に本社がある500人ほどの会社ですが、グループ全体では約4,500人が在籍しています。

全世界に製造拠点があり、ブレーキディスク・ブレーキドラムの製造では世界の8%以上のシェアを持っています。

その中で、私は人材の育成を担当しています。教育体系にもとづいて、階層別に行う研修の企画や実施、講師の検討、効果の測定など、さまざまな実務に取り組んでいます。

入社前のご経歴を教えてください。

大学卒業後、東証一部(当時)上場の製紙会社に就職。九州にある工場に総務・人事として配属され、労務管理から採用、教育、福利厚生、社内行事、工場見学の対応まで、さまざまな業務に携わりました。

その後、大手電機メーカーに転職。3,000人規模の拠点の教育担当として、教育研修の企画・立案・運営を約5年担当していました。

転職のきっかけは?

前職に転職後、しばらくすると仕事量が徐々に増えていきました。やがて仕事が生活のすべてになってしまい、家族と過ごせる時間はほぼ無くなってしまいました。振り返ると、この頃は子どもたちと触れ合った記憶もほとんどありません。

また、一定の等級からは「みなし労働時間制」が適用され、残業代がカットされるにもかかわらず、業務量は変わらないことに疑問を感じていました。

さらに、今後は全国転勤の可能性も高くなることもあり、家族との時間を大切にするためにも、転職を決意しました。

転職活動はどのように進めましたか?

まず会社を退職することにしました。少し休息を取りたかったのと、「すぐに新しい仕事が見つかる」という自信があったからです。しかし実際は、そう簡単にはいきませんでした。

最初に、大手紹介会社やリージョナルキャリア栃木など、3~4社の人材紹介会社にエントリーしました。希望職種は人事系、勤務地は茨城県を希望していました。

人材紹介会社からはさまざまな企業を紹介してもらいましたが、希望とマッチする求人は少なく、また面接を受けても選考を進むことは難しい状態でした。

活動を始めて3ヶ月が過ぎた頃、勤務地を北関東に広げることにし、リージョナルキャリア栃木のコンサルタントに伝えました。それから間もなく、今の会社を紹介してもらうことができました。

今の会社に決めたポイントは?

面接での印象がとても良かったことです。私は、勤務地と取扱製品、そして給与の3点を自分なりの重要なポイントとしていました。

取扱製品については、昔から大好きだった車の部品を作っていることや、取扱製品が世界で高いシェアを誇っていることに惹かれました。

そして、勤務地や給与などに関しても、疑問点を面接でしっかりと説明してもらい、満足できるものであったため、入社を決めました。

通勤時間、徒歩5分。残業はほぼゼロ。休日は子どもと近所で川遊び。

転職していかがですか?

とても良いペースで仕事ができています。前職では残業が多いなかで、効率的に仕事をすることを心がけていましたが、そのおかげで現在は上司から「仕事が速い」「マネジメントがうまい」と評価されています。

仕事の内容も、今まで経験してきたことをそのまま活かすことができています。これまでは人事業務に関する標準マニュアル作成に取り組んでいましたが、昨年からは人材育成業務にも携わっています。

入社して約2年半、残業はほとんどしていません。休日出勤もほぼゼロ。さらに有給休暇も年間10日以上取得しています。仕事は順調で、家族との時間も取れるようになりました。とても満足しています。

転職して良かったと思うことは?

一番は家族との時間ができたことです。子どものためにも、転職、引っ越しをして良かったと思います。自然に囲まれ、近くの川に網で魚をとりに行く、そんな遊びもできるようになりました。自治会や子ども会に参加し、同年代の親同士で交流できることも楽しいです。

また、以前の会社は規模が大きかったので、何もかもが完成されていましたが、今の会社は成長の途中にあり、まだまだ未完成の状態です。そのなかで自ら仕事を生み出していくことに、とてもやりがいを感じています。

生活面の変化はありましたか?

子どもと過ごす時間がとても増えました。以前は子どもが起きている顔を見ることさえ難しかったのですが、今では夕食も一緒に食べられるようになり、お風呂にも一緒に入っています。会社から歩いて5分の場所に自宅を購入し、通勤も楽になりました。

前職と比べると、1日4時間以上自由な時間ができました。その時間で子どもと遊んだり、スポーツジムに行ったりできるようになりました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

若い頃は、有名企業で働くことや都会での生活を望んでいましたが、実際は生活環境や時間の使い方がとても大切だと気づきました。私生活が充実していなければ、仕事も充実しません。

有名企業がすべてではなく、地方にも輝く優良企業があり、自分が活躍できる場所があることを実感しました。

しかしそれを自分で探すのはとても大変です。だからこそ、リージョナルキャリア栃木のような人材紹介会社に相談し、自分なりの「ポイント」を明確にして転職活動に臨むことをおすすめします。

担当コンサルタントから

コンサルタント 
佐藤 照昭

松田さんとは、エントリーいただいた翌日に電話面談させていただきました。電話越しでも笑顔でいらっしゃることが想像できるような明るさが印象に残っています。そのときはすでに前職を退職され、退路を断っての転職活動中でしたが、松田さんのキャリアが活かせる求人が少なく、苦労されていました。

しかし、そんななかでも常に前向きに転職活動をされている松田さんの姿に、何とか力になりたいと思ったことを覚えています。

キリウ社との出会いは、松田さんの前向きな姿勢がもたらしたものです。今でも明るく仕事をされている姿を拝見するたびに、私が元気を分けてもらっています。コンサルタントとして、松田さんと出会えたことに感謝しています。

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