転職成功者インタビュー

株式会社庫や
幸田翔太(仮名・法人営業) 43歳

故郷を代表する企業との縁。Uターンから始まる家族との暮らし。

上司や同僚にも恵まれ、不満なく働いていた。ただひとつ、単身赴任生活ということを除いては。気が付けば娘は8歳になっていたという幸田翔太さん。あるとき急遽発生した家庭の事情を受けて、20数年働いたホテル業界を離れて、妻子が暮らす生まれ故郷・栃木県那須塩原市へついにUターンすることに。やりたい仕事のイメージすらなかったが、リージョナルキャリア栃木の担当コンサルタントと一緒にキャリアの棚卸をする中で気が付いたのは、「お客様を大切に思う」という自身の価値観だった。人を喜ばせることが好きで、ひとりよがりでなくお互いにとって満足であれば、そこにサービスやホスピタリティが成り立つ。それは業界が違っても同じこと。BtoBというこれまで担当したことのない領域に挑戦しているが、自身の価値観やこれまでのキャリアで身に付けてきたものは、そこでも通用すると手ごたえを感じているという。(※本記事の内容は、2022年11月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職回数
2回
転職期間
エントリーから内定まで200日間

転職前

業種
ホテル業界
職種
総支配人
業務内容
支配人としてフロント業務およびスタッフマネジメント、新規ホテル開業に向けたオペレーション構築

転職後

業種
菓子製造と販売、レストラン事業の経営
職種
法人営業
業務内容
ホテルやサービスエリア、道の駅などへの法人営業

サービスの神髄を感じた就職活動での出来事が、やがて自分の価値観に。

現在の仕事はどんな内容ですか?

栃木県那須塩原市で菓子製造と販売、レストラン事業を展開する「株式会社庫や(くらや)」に勤務しています。『チーズガーデン』というブランドから販売している『御用邸チーズケーキ』は、那須を代表する銘菓。私はBtoB事業開発部に所属し、サービスエリアやホテル、道の駅などへの卸を担当しています。販売店様とのコミュニケーションがとても重要な仕事です。

一口に販売店様といっても、大切にしていることや世界観はそれぞれです。我々も同じで、自分たちの世界観を演出することがブランドにとって非常に重要です。

どうすれば売り場の中で販売店様と私たち双方の世界観をマッチさせることができるのか。その結果が売上という数字に表れるため、販売店様と一緒に考えて日々やりとりを続けています。

入社前のご経歴を教えてください。

出身は那須塩原市です。高校卒業後に横浜の大学へ進学し、そのまま就職をして、このたび20数年ぶりに地元へ戻ってきました。一度だけ同業他社に転職をしましたが、就職してからはずっとホテル業。もともとホテルに興味はなかったのですが、就職活動をする時期になり、興味半分で説明会に参加したのがきっかけでした。

そこは大きなホテルで、案内状を持ってロビーをうろうろしていると、スタッフの女性が声をかけてくれました。「説明会の会場が分からなくて…」と伝えたところ、口頭で行き方を教えるのではなく、わざわざエレベーターの場所まで連れて行ってくれて、さらには中まで乗って、「一緒に仕事ができたらいいですね」と声をかけてくれました。

私が就職活動で来ていることを分かっているわけで、ここで働きたいと思っている学生に対してそういう一言が言えるんだと、ドカンときました。結局そのホテルに就職することになり、十年弱働きました。

転職のきっかけは?

前職でも会社や同僚にも恵まれていたため、仕事にはなんの不満もありませでした。ただ、妻と娘は那須塩原市で暮らしており、私だけが単身赴任で転勤を繰り返していました。

妻も那須塩原市の出身で、お互いの実家が近いこともありなんとかやっていけていたのですが、あるとき家庭的な事情が急遽発生し、単身赴任状態を続けていくことが難しくなった、というのが転職のきかっけです。

転職活動はどのように進めましたか?

ホテル業界特有の就労体系の中では自分が望む生活を実現することが難しかったため、同業他社に就職するという選択肢はありませんでした。ただ、40代も中盤に差し掛かろうとしていたことや、20年以上ホテル1本でやってきて異業種で何ができるのかという気持ちがあって、転職活動を始める前は不安もありました。

「こんな仕事がしたい」というイメージも正直なく、そもそも栃木に仕事あるかどうかも分かりませんでした。そんな中でたまたまリージョナルキャリア栃木のオンライン相談会を見つけ、いろいろとフランクに相談をさせていただく中で、自分が育んだ力が他業界でどのように活かせるのかということや、新しい会社に求める自分なりの条件など、転職に向かう考え方を一から一緒に組み立てることができました。

今の会社に決めたポイントは?

担当コンサルタントの高山さんから何社かご紹介いただきましたが、その中に『庫や』の名前があった時には、運命というほどではないにせよ、巡り合わせだなと感じました。

というのも、庫やは地元の代表的な会社ですし、前職で法人営業をしていた時も、クライアントへの手土産には「これ、私の地元のチーズケーキなんです」とチーズガーデンの商品を持っていっていました。実際にエントリーをしたのも庫やだけでした。

Uターンをして気が付いた故郷の魅力。手に入れた家族との幸せな時間。

転職していかがですか?

異業種に転職したため、その業界ならではのやり方やルール、押えるべきポイントなど、理解しないといけないことはありましたが、「お客様を大切に思う」という本質は前職と同じでした。

上司や同僚に恵まれて、サポートしてもらいながら仕事をしており、大きな苦労はありませんでした。

転職して良かったと思うことは?

結婚して10数年、娘が生まれてから8歳までずっと、家族一緒に暮らしていませんでした。東京の荷物を引き払い、那須塩原に帰ってきて一緒に住むとなった日、ふたりの前で「パパ帰ってきました。今日からよろしくお願いします」と伝えました。こうして家族一緒に過ごせるようになったことが一番良かったことです。

また、車で少し行けば都会とは違う地元の美しい風景が広がっていて、リフレッシュできます。そんな中に身を置くと、何かがあっても「また次!」と気持ちの切り替えができます。

若い頃は故郷を出たい気持ちがあって上京しましたが、この歳になってみると「いいところに生まれ育ったんだな」と素直に思えるようになりました。

これから挑戦していきたいことは?

『御用邸チーズケーキ』のブランドを広げていく中で、栃木というものをもっと知ってほしいという気持ちがあります。

例えば「那須や日光は知っている」という人でも、それが栃木県にあることを知らない人が多い。那須を代表する銘菓から、栃木を代表する銘菓に育てていけると嬉しいです。

生活面の変化はありましたか?

びっくりするほど変わりました。単身赴任の生活は家に帰ってもひとり。慌てて帰る必要がないので、職場に残って延々と仕事をしてしまう。下手をすると帰宅してからもまた仕事をして、というのが当然のような生活でした。

いまは家に帰って家族と一緒に食事できるということが贅沢でしかありません。子育てや家事の手伝いを何もしてこなかったに等しいのですが、娘の学校行事にも参加でき、運動会や授業参観など、皆勤賞で参加してやろうくらいの勢いです(笑)。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

私が転職した『庫や』は、もともと店舗責任者を募集していました。そのほうがホテルの総支配人を務めてきた私の経験を活かせたと思いますが、新しい挑戦としてBtoB事業に携わらせてもらっています。

こんなふうに、募集のある顕在化したポジション以外にも、面接を重ねる中で別の可能性が拓けることもありますので、まずは選択肢を狭めずに動いてみることをお勧めします。

異業種に挑戦する場合は悩むこともあるかもしれませんが、業界は違っても自分が積み重ねてきたものの中に応用できる経験やスキルが必ずありますので、自信を持って臨んでほしいです。

また、家族がいる場合は仕事だけでなく、「これからの人生で家族とどのような生活を送っていきたいのか」ということを思い描いて、そこから逆算して考えてもいいのではと思います。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
高山 綾美

「庫やの幸田でございます(笑)」。庫やさんにご入社後しばらくして、幸田さんから届いた近況報告メールの最初の一文です。ごく普通の一文のようで、これを見たときの感動を私は今でも忘れることができません。「庫やの幸田さん」として頑張っていらっしゃる様子が想像できたとともに、「(笑)」からは照れくささ、いや、このうえない嬉しさを感じたのです。今回のインタビューを通して、その嬉しさの背景を窺い知ることができました。これからも、幸田さんとご家族の幸せを心から願っています。そして、幸田さんの力によって『御用邸チーズケーキ』が、那須を代表する銘菓から栃木を代表する銘菓になる過程を、陰ながら応援してまいります。

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