栃木県の特色

栃木県の基本情報

面積

6,408.09k㎡

国土地理院
「令和3年全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

1,934,000人

総務省統計局「日本の統計2021」より

人口密度

301.81人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

栃木県の紹介・特徴

栃木県は関東地方の北部に位置し、東西約84km・南北約98kmと関東では最大の面積を誇っています。世界遺産である日光の社寺に代表される歴史と文化、避暑・観光でにぎわう那須高原、県内全域に数多くある豊富な温泉、とちおとめ(いちご)や宇都宮餃子といった多彩な食など、四季折々の魅力にあふれています。しかしながら、2020年の「都道府県魅力度ランキング(ブランド総合研究所調べ)」では、まさかの最下位となってしまいました(これからの巻き返しに期待!)。

県庁所在地の宇都宮市は、東京から約100km、JR東北新幹線で約50分の位置にあることから、首都圏へ通勤する人も多くいます。以前は早朝の宇都宮駅や小山駅の新幹線乗り場には、通勤・通学のために人々が列をなしていましたが、コロナ以降はそれも落ち着いているようです。栃木県内の市町村別の人口は、宇都宮市が52万人と県内の約4分の1を占め、小山市16万人、栃木市15万人、足利市14万人と続き、首都圏に近い栃木県央から県南エリアに人口が集中しています。

栃木県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 14,250 22.3%
建設業 8,673 13.6%
宿泊業、飲食サービス業 8,168 12.8%
製造業 7,159 11.2%
生活関連サービス業、娯楽業 6,483 10.1%
医療、福祉 4,413 6.9%
不動産業、物品賃貸業 4,300 6.7%
サービス業(他に分類されないもの) 3,607 5.6%
学術研究、専門・技術サービス業 2,626 4.1%
教育、学習支援業 1,815 2.8%
運輸業、郵便業 1,123 1.8%
金融業、保険業 492 0.8%
農業、林業 416 0.7%
情報通信業 286 0.4%
複合サービス事業 63 0.1%
鉱業、採石業、砂利採取業 42 0.1%
漁業 25 0.0%
電気・ガス・熱供給・水道業 18 0.0%
合計 63,959 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

栃木県は県内総生産に占める製造業比率が39.7%(全国2位)となっています。本田技研工業(本田技術研究所)、日産自動車、キヤノン、富士通、ファナック、資生堂、カルビー、カゴメといった大手企業が製造・開発拠点を構えるとともに、ニッチな分野ではありますが世界トップシェアを有する地元企業も存在し、それらの企業が栃木県の経済を牽引しています。また、道路は東北自動車と北関東自動車道、鉄道は東北新幹線が整備され、都心まで1時間、羽田空港及び成田空港までともに2時間と、物流機能としても非常に優れています。製造拠点が多いのは大規模な土地を確保しやすく、それでいて都心に近いという栃木県の恵まれた立地によるものです。

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2023年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.19倍
平均年収(男女計)
(2019年/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より)
32歳/396.3万円
37歳/440.7万円
42歳/469.6万円
47歳/501.5万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

滝沢ハム株式会社

栃木県栃木市

食料品

スタンダード

株式会社カワチ薬品

栃木県小山市

小売業

プライム

仙波糖化工業株式会社

栃木県真岡市

食料品

スタンダード

株式会社フライングガーデン

栃木県小山市

小売業

スタンダード

株式会社ティビィシィ・スキヤツト

栃木県小山市

情報・通信業

スタンダード

デクセリアルズ株式会社

栃木県下野市

化学

プライム

東京鐵鋼株式会社

栃木県小山市

鉄鋼

プライム

レオン自動機株式会社

栃木県宇都宮市

機械

プライム

株式会社大日光・エンジニアリング

栃木県日光市

電気機器

スタンダード

株式会社ムロコーポレーション

栃木県宇都宮市

輸送用機器

スタンダード

株式会社タツミ

栃木県足利市

輸送用機器

スタンダード

株式会社コジマ

栃木県宇都宮市

小売業

プライム

株式会社ナカニシ

栃木県鹿沼市

精密機器

スタンダード

マニー株式会社

栃木県宇都宮市

精密機器

プライム

株式会社栃木銀行

栃木県宇都宮市

銀行業

プライム

グランディハウス株式会社

栃木県宇都宮市

不動産業

プライム

株式会社TKC

栃木県宇都宮市

情報・通信業

プライム

元気寿司株式会社

栃木県宇都宮市

小売業

スタンダード

株式会社カンセキ

栃木県宇都宮市

小売業

スタンダード

藤井産業株式会社

栃木県宇都宮市

卸売業

スタンダード

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

栃木県の有効求人倍率はコロナ前の1.38倍(2019年12月)から、一時は0.91倍(2020年10月)まで落ち込みましたが、直近では1.03倍(2021年5月)まで持ち直しました。主要産業である製造業も新型コロナウイルスによる業績への影響を受けていますが、そのなかでも積極投資の姿勢を崩さず、キャリア採用を継続している企業が多くあります。また生産プロセスの省人化、自動化には各社力を入れており、機械・電気・IT分野のエンジニアの需要はますます高まっています。

栃木県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 37,751
1LDK(40~49㎡) 47,414
2LDK(50~59㎡) 49,791
3LDK(60~69㎡) 53,652

(2018年/総務省統計局「住宅・土地統計調査」より)

地価(坪単価平均/円)

1 宇都宮市 267,689
2 小山市 137,120
3 下野市 130,688
4 野木町 116,741
5 壬生町 106,556

(2021年/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

栃木県は車社会であり、「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」は1.59台で全国5位となっています(自動車検査登録情報協会調べ 2021年3月末時点)。一世帯に一台というよりは、一人に一台保有していることも珍しくありません。宇都宮市民であれば、週末には郊外のインターパークやベルモールといったショッピングモールに出かけることが多いです。ショッピングモールには映画館や温泉施設も併設されており、老若男女問わず、一日中過ごしていられます。

一方で宇都宮パルコが2019年5月に閉店したことに象徴されるように、宇都宮中心部は休日の人出は以前に比べると少なくなったように感じます。ただ一時期人通りが減ってしまったオリオン通りには飲食店の新規出店が目立ち、以前とは異なる形で賑わいが戻ってきています。

通勤方法・時間

栃木県では通勤者の72.2%が自家用車を用いています(2010年「国勢調査」)。主要産業が製造業ゆえ、職場が郊外に立地しており、現実的に自家用車がないと通えないというケースも多くあります。2023年にはJR宇都宮駅東口から芳賀までをつなぐLRT(次世代型路面電車システム)が開業予定です。

通勤時間は概ね片道30分程度の人が多い印象です。朝夕の通勤時間帯は、工業団地に向かう道路が渋滞していることも多く、時間に余裕をもって通勤する必要があると言えます。

自治体による暮らしの支援

東京圏から地方への移住促進を目的とした「地方創生移住支援金」は栃木県への移住でも適用されます(最大100万円支給、要件有)。そのほか、各市町村ごとに支援制度が用意されています。例えば、宇都宮市では「マイホーム取得支援事業補助金」として最大60万円、栃木市では「IJU(移住)補助金」として新築住宅の建築購入で30万円などがあります(それぞれ要件有)。

最新の情報や詳細は各自治体のホームページをご覧ください。

栃木県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 2 80

(2020年/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 111 212
幼保連携型認定こども園 4 103
保育所型認定こども園 2 2

(2019年/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

都会の利便性と豊かな自然が併存しており、子育て環境としては非常に恵まれた地域です。宇都宮から1時間で東京へ買い物に行くこともできれば、那須の避暑地へ休暇に出かけることもできます。また車保有率が極めて高く、車社会を前提とした街づくりがされていますので、広い駐車場を備えた郊外型の大型ショッピングモールも充実しています。

なお、栃木県の待機児童数は74人(待機児童率0.08%)であり、首都圏に比較して非常に低い数字となっています(2020年10月1日時点)。ただし、第一希望の保育園に入園することは簡単ではなく、実質的な待機児童数は公表数値よりも多くなると言われています。

学校数

国公立 私立
小学校数 349 1
中学校数 156 7
高校数(通信教育を含む) 61 14
大学数 1 8

(2020年/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

小学校や中学校で受験をするケースも一部ありますが、大多数においては高校入試が最初の受験機会となります。栃木県における高校の偏差値ランキングでは、県央エリアでは宇都宮高校・宇都宮女子高校、県南エリアでは栃木高校・栃木女子高校、県北エリアでは大田原高校・大田原女子高校が上位に入ります。なかでも宇都宮高校・宇都宮女子高校は県南や県北エリアからの受験者も多く、片道1時間以上かけて通学する生徒もいます。これらの上位校はいずれも公立で、また男女別学になっていることも特徴です。私立校ではマンモス校として知られる作新学院高校や宇都宮大学付属高校などがあります。

大学に関しては、県内にキャンパスを置く大学数も少なく選択肢が限られてしまうことから、大学進学を希望する生徒のうち、78%は県外の大学へ進学しています。

自治体による子育て・教育の支援

栃木県では、「とちぎ子育て支援プラン」を策定し、子どもを持ちたいと願う人が安心して子どもを生み育てることができる環境づくりのための施策を積極的に実施しています。妊産婦を対象に医療費の自己負担額を市町が助成する制度や第3子以降の保育料免除制度はその代表です。また“育児の援助を受けたい人”と“育児の援助を行いたい人”とを組織化する「ファミリー・サポート・センター」を積極的に運営しています。同センターは、急な残業が発生した場合に、親に代わって保育園への送迎を行うサービスなどを通じて、子育てと仕事を両立する親のサポートをしています。
また、各自治体でも子育てに関する取り組みを行っており、例えば小山市では中学校3年生まで医療費無料とするなど子育て世代に手厚い制度を設けています。

最新の情報や詳細は各自治体のホームページをご覧ください。

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