2023.07.24
栃木県北エリアの特色~那須町編~
こんにちは。リージョナルキャリア栃木のコンサルタント、簑輪です。
皆さん、栃木県にどんなイメージを持っていますか?
「自然が多い」、「日光東照宮」、「いちご」、「風が強い」、「観光地」など人それぞれ様々なイメージを持っているのではないでしょうか。
ただ、一概に栃木と言えども、エリアによって特徴の違いがあります。
栃木県はよく「県北」「県央」「県南」の3エリアに大きく区分されています。その中でも「県北」エリアの特徴について、「那須町編」「那須塩原市編」「大田原市編」「矢板市編」の4つに分けて説明していこうと思います。
今回は、第一弾として【那須町】をご紹介します。また、栃木への移住を考えている方の情報収集の一助になれれば幸いです。
那須町の概要
栃木県の最北端の町であり、福島県との県境に位置しています。東京からの距離は約170㎞離れており、ちょうど仙台市との中間にあたります。面積は372.34平方キロメートル、人口は約24,000人です。
町の花は「りんどう」で、町内有数の観光施設である「りんどう湖ファミリー牧場」や那須町を南北に通る広域農道「りんどうライン」などに「りんどう」の名が冠しており町民にも親しまれています。
北部には那須連山が連なり、「茶臼岳」や「朝日岳」が悠悠とそびえています。東部には「芦野」や「伊王野」と言った地域があり、田園風景が広がっています。
那須塩原市との境界を流れる「那珂川」はそのまま栃木県東部を抜け茨城県から太平洋に流れ出る一級河川であり、那須町民の生活に密接に関わる川です。
那須山の麓には皇族の別荘である「那須御用邸」があり、定期的に天皇陛下御一行がいらっしゃいます。那須御用邸周辺は日光国立公園になっており、条例により美しい景観が保たれています。
那須町の歴史
那須町は昭和29年に「那須村」「芦野町」「伊王野村」が合併したことで誕生しました。しかしこの地域の歴史はさらに古く、湯本地区にある「那須温泉神社(なすゆぜんじんじゃ)」は平安時代からあることがわかっています。また、芦野地区・伊王野地区は東山道沿いの宿場町として栄えていたようです。
江戸時代には松尾芭蕉が「湯本」「高久」「芦野」を訪れ、各所で俳句を詠んでいます。昭和21年には満州開拓引揚者たちが那須に住み開拓し、開拓地の名を「千振(ちふり)」として酪農を始めました。
那須温泉神社
※画像引用:那須温泉神社公式サイト(最終閲覧日:2023年7月24日)
那須町の産業
特に観光業、農畜産業が盛んです。
〇観光業
那須は、北部の那須温泉郷を中心に宿泊施設、レジャー施設、飲食店が数多く立ち並んでおり、年間400万人超の観光客が脚を運ぶ、日本でも有数な観光地となっています。
観光客だけではなく地元の人も休日には温泉やレジャー施設へ出向いて楽しんでいます。観光地付近には別荘地も多くあり、コロナ禍以降、リゾート地に居ながら仕事をするという新たな働き方が注目されたこともあり、別荘を購入する方も増えているそうです。
〇農畜産業
特に畜産が盛んで、先述の「千振」以外にも全域にわたって畜産業を営む方が点在しています。畜産の中でも肉用牛の飼育が盛んに行われており、「那須和牛(JAなすの指定)」というブランドで日本国内でも有数の国産牛として知られています。
農業は主に稲作を中心に行っており、中央部から東部の平地では田園風景が広がっています。「兼業農家」と言われる、企業に所属し勤めながらも、仕事終わりや休日には農業に勤しむ方が多いです。
那須町の教育
那須町には、6校の小学校と2校の中学校があります。2013年には小学校13校、中学校4校がありましたが統廃合が進み現在の数になっています。小学校の通学は徒歩通学圏内以外の子はスクールバスで通学しています。
教育方針では「100m泳げる子・スキーが滑れる子」を掲げており、熱心な水泳指導や毎年開催のスキー教室を行っています。部活動では特に女子ソフトボール部が強く、栃木県大会はもちろん、全国大会まで進出する学校もあります。
観光業従事者が多いエリアの小学校では、運動会など保護者参加の学校行事を、定休日と設定している店舗が多い水曜日に開催するなど地域の特性に合わせたスケジュールを組んでいます。
また、那須町では豊かな感性と国際性を兼ね備えた将来を担う人材を育てることを目的に「那須町中学生海外派遣事業」を行っています。これは毎年、各中学校から希望者を募り、オーストラリアのケアンズ市にホームステイをしながら現地の方と交流しながら現地の文化を学べる機会であり、毎年20名弱の中学生が参加しています。
那須町の子育て
子供が遊べる公園や施設が多くあり、自然も豊富なので子育てがしやすい環境と言えるでしょう。児童手当はお子さんが中学生になるまで支給され、医療費は高校生まで無料、さらに乳幼児がいるご家庭には一人につき年間最大4万円分のおむつ券が発行されます。
町営のわんぱくキッズランドはボールプールやボルダリングもある室内遊び場で、0歳~小学3年生までの子供が遊べます。
また、ゆめプラザ内にある子育て支援センターでは「わくわくキッズルーム」と称して毎週水曜日に親子フィットネスや絵本の読み聞かせなど、親子で楽しめるコンテンツを実施しています。
わんぱくキッズランド
※画像引用:那須町公式サイト(最終閲覧日:2023年7月24日)
まとめ
那須町は観光地でありながらもどこか懐かしい田舎の空気も味わえる素敵な場所です。
都会の喧騒に嫌気がさして、ゆったりとした空気が流れる場所で暮らしたいけどあまり遠くに行くのはちょっと不安。という方にはベストマッチな場所だと思います。
まずは観光に一度足を運んでみてください。那須連山の大自然と美味しい食材、心地よい田舎の風景があなたの心を癒してくれるはずです。
参考出典(最終閲覧日:2023年7月24日)
・那須町公式HP https://www.town.nasu.lg.jp/index1.html
・那須町観光協会HP https://www.nasukogen.org/
・農林水産省統計情報 https://www.machimura.maff.go.jp/machi/index.html
・栃木県開拓農業協同組合HP https://www.t-kaitaku.jp/
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