2023.08.01
雄大な自然と歴史を感じる足尾地区観光旅
こんにちは。リージョナルキャリア栃木スタッフです。
今回は栃木に住んで10年弱、行きたいと思いつつも踏み出せなかった、足尾地区の観光に行ってまいりました!
足尾と聞くと、学校の歴史で習った「足尾銅山」が真っ先に思い浮かびますが、何度もGoogleマップを見ながら「自然豊かだし和みそう」とも思い興味を持っていました。
毎度のことながら、後輩とサウナに入りながら「足尾とか行ってみたいですね」なんて話を振られたことがきっかけで行くことにしました。
歴史に詳しいわけではないので解説はできませんが、写真多めでお届けしますので、その雰囲気と魅力を感じていただければ幸いです。
足尾の立地とその道中
そもそも、足尾ってどの辺りなんだ?という方もいらっしゃるかもしれませんので最初に触れておきますと、現在の日光市、中禅寺湖の南側、群馬県との県境に位置しています。いろは坂を登らず左手に進むと到着します。
ちなみに当日は下記の通り、鹿沼方面から県道70号、国道121号を通るルートにて下道1時間半程度で到着。道路も舗装されており、道幅も確保されているので走りやすかったです。
いつも日光方面に向かう際は日光街道を利用しますが、今回はおそらく初めて、鹿沼寄りのルートを通りました。途中はこのような感じで、日光街道と雰囲気もそっくり。
いろは坂手前の道路を左折し足尾方面に向かうと『日足トンネル』というトンネルに出会います。
知らない方も多いと思いますが、実はこの日足トンネルは栃木県内で最も長いトンネルで、全長はなんと2,765mもあります!
2位は日光と那須塩原を繋ぐ尾頭トンネルで、全長が1,782mですので約1,000mもの差があります。
実際に車で走ると、奥の方から差し込む光を見て「そろそろ出口かな」と思ってからが長く、錯覚は言い過ぎかもしれませんが、出口と思ってもまだ着かない、変な感覚になります。
足尾銅山観光
トンネルを抜けると15分程度でしょうか、遂に足尾の街中に到着します。
まず私たちが向かったのは足尾銅山。足尾を訪れた人は必ず立ち寄るであろう観光地です。開拓された足尾銅山の坑内の一部を実際に見ることができます。駐車場の入り口はこんな感じ。
駐車場内スペースには足尾町の案内板、そしてどこからか流れてくる民謡のような音楽が特徴的です。
駐車場の写真の奥に見える赤字黄色背景のゲートが足尾銅山観光の入り口です。
ここから少しだけ坂を下ると受付があり、大人830円(2023年6月時点)を支払い待合室で待機します。
「待合室...?」と思われるかもしれませんが、足尾銅山の坑内にはトロッコで行くため、待合室が準備されています。そこでも足尾銅山の歴史を学べる展示物や動画を見ることができます。写真は順番に、待合室、トロッコ発着所です。
しばらくすると奥の方からトロッコがやってきます。
トロッコに乗るとゆっくりと坂を下りながら炭坑の入り口まで案内してくれます。途中、トロッコの切り離し作業のようなものを行うため少しばかり停車しますが、そこでも気になるものが。
昔の貨幣の巨大レプリカですね。
ここから先は暗闇の中を突き進み坑内・終点へ到着です。
「トロッコを降りたらまず初めに奥の方まで進んでみてくださーい」という案内を受け進むと、このようなものが出てきます。
入り口は鉄格子で封鎖されていますが、実際に坑内を掘り進められた跡が残っており、その一部を覗くことが出来ます。
徐々に期待値も上がっていきます。
順路通り進んでいくと至るところに、人形を使った採掘現場の再現がされており、スイッチを押すと当時の働かれていた方々の会話の再現も聞くことができます。場所によっては解説も入ります。
人によってはその人形が怖いと思われるかもしれません。こちらがその写真の一部です。
順路を進むごとに採掘現場の時代が経過する仕組みになっていて、最初は手で掘られていたものがドリルや火薬を使った発掘に変わっていくなど変遷を辿ることが出来ます。
中には人形だけでなく、銅などの実物と思われるものも展示されていますので飽きることなく見て回れるはずです。例えば写真の沈殿銅の採集なども間近に見ることが出来ます。
順路の途中、大きな展示室に到着します。ここでは鉱石、足尾の街並み、銅の製錬方法、銅のインゴットなど様々な展示があります。鉱石が非常に綺麗です。銅のインゴットは20kgあるそうで、ゲージがついていますが実際に持つこともできます。
(20kgもあれば色々な筋トレに使えそう、と思ったのはここだけの話です)
展示室を抜けると坑内同様、暗い空間に少しだけ展示物が置かれています。銅山で採掘された鉱物を使った製品(鍋など)や、足尾銅山の歴史を年表とともに振り返られるコーナーもあります。
壁にはこのような文字も。当時、実際に掘られたものでしょうか?
歩くこと数分、ようやく外に出ます。もわっと蒸し暑いです。坑内は気温がかなり低く、私が訪問した時は坑内気温12度でした。
外に出てすぐ、写真のさく岩機体験コーナーがあるので、気になる方はぜひお試しください。私は力が強いからか、思っているほどの振動は感じませんでしたが、これを長時間扱うのは疲れるだろうなと思いました。
ちなみに、さく岩機のスイッチを押すと爆音が響きますのでお気をつけください!
外は順路通りに進むと、銅山で働く人々の生活や日本・世界の貨幣の歴史を知ることが出来る展示館があり、黄色い屋根付きの階段を進むとお土産屋さんに到着します。そしてその展示館の外壁には、行きのトロッコで発見した巨大貨幣が置かれています。
右の「足」と書かれたものは生産地を表しているようで「足」は足尾、他にも仙台の「仙」や佐渡の「佐」など種類も豊富です。
また、当時は貨幣に表記する文字と貨幣の形は決まっていたものの、細かいサイズ感は統一されていなかったようで、生産地やその貨幣ごとに少し小さかったり、真ん中の四角が歪んでいたりと様々とのこと。
この辺りの情報はお土産屋さんのおばさんが非常に詳しく、実物を見せてくれながら楽しそうに解説をしてくれるので、歴史好きな人にはたまらない時間だと思います。自分も気づけば10分以上立ち話をしていました。
長くなりましたが、足尾銅山観光はこれにて終了です。
足尾銅山観光、お土産屋さんにいらっしゃる方々は非常に親しみやすい方ばかりで、「スーパーとか見当たらないけど、普段どこで買い物しているんですか」「この地域に住んでいる方は昔からいらっしゃる方が多いんですか」など、気になっていた質問にも丁寧に答えてくれました。感謝です。
足尾銅山だけじゃない!雄大な自然と足尾観光スポット
足尾銅山観光の他に、いくつか観光スポットを巡りましたのでこちらはサクッとご紹介します。
まずは中心地から北にある銅親水公園に向かうと見えてくる銅橋。大きな橋とすぐ近くに見える滝、その裏手には心癒される自然を感じることが出来ます。
トンボもこの表情。気持ちいいのでしょうか、笑顔に見えますよね?
銅橋から足尾銅山観光方面に戻る道中、足尾製錬所跡を見ることが出来ます。もちろん中には入れません。
写真はその製錬所だと思って撮ったのですが、よくよく調べてみると今は使われていない足尾本山駅跡の駅舎かもしれません。その線路とともに写真をアップしておきます。
最後は足尾駅を訪れてフィニッシュです。
こちらは足尾駅の一つ先にある間藤駅から群馬県桐生市の桐生駅までを繋ぐ、わたらせ渓谷鐡道の駅になります。わたらせ渓谷鐡道、かっこいい名前ですよね。
自然豊かで落ち着く環境、そして人々の歴史を感じられるスポットが随所にある、非常に良い土地だなと感じました。
この日はあいにくの雨でしたが、足尾行政センターで自転車の貸し出しを行っているようですので、晴れた日にリベンジでチャリ&グルメ旅も良いな~と思っています。
記憶に残る非常に充実した時間でしたので、足尾地区に来られたことのない方は是非一度、足を運んでみてください!
※引用元を明記しているもの以外、写真は全て筆者撮影です。
▼栃木専任のコンサルタントへのキャリア相談はこちら
▼栃木の公開求人はこちら