2026.03.04
【開催レポート】栃木で描く、暮らしとキャリアの"現実解"
こんにちは。リージョナルキャリア栃木のコンサルタント、高山綾美です。
2026年2月28日(土)、東京・有楽町のふるさと回帰支援センターにて、栃木県およびリージョンズ株式会社主催のイベント「移住・転職のプロと当事者が語る 栃木で描く、暮らしとキャリアの現実解」に登壇いたしました。
首都圏在住の30〜40代ビジネスパーソンを主な対象とした当日は、事前申込者に加え、飛び入り参加や参加者のご家族も加わり、15名の方々にお越しいただきました。
2時間半のプログラムが終わった後も会話が途切れない場面が続き、それぞれの方が持ち帰るものがあった時間になったのではないかと感じています。
移住と仕事を切り離さないために
移住促進のイベントはこれまでも各地で行われてきましたが、住居や補助金といった「暮らし」の情報に比べ、「転職・仕事」の部分はなかなか踏み込めていないという声が現場から聞かれていました。そこに、転職支援を本業とする私たちが関わることで何かできるのではないかと思い、栃木県とともに今回の企画を立ち上げました。
栃木への転職を考えるときに、「都落ちになるのでは」「キャリアダウンするのでは」といった不安を抱える方は少なくありません。
首都圏との違いは確かにあります。ただ、それが必ずしも不利になるとは限りません。自分が何を優先するのかが定まっていれば、その環境は納得感のある選択へと変わります。
「現実解」という言葉には、そうした視点を持ってほしいという思いを込めました。
当事者が語る転職プロセス
今回のパネルディスカッションには、実際に栃木へのU・Iターン転職を経験したお2人をお招きしました。
須賀さんは外資系メーカーからのUターン転職、村部さんはコンサルティング会社からのIターン転職。それぞれ異なる立場から、移住を決断するまでの葛藤や、転職活動で何を重視したのかを率直に語ってくださいました。
須賀さんも村部さんも、U・Iターン転職を考え始めた当時は、それぞれに不安を抱えていました。年収やポジション、家族の理解など、簡単に答えが出るテーマではありません。それでも、自分の中で優先順位を整理し、納得できる選択を重ねていったプロセスが語られました。
理論やデータではなく、迷いながら決断したプロセスそのものが、参加者の皆さまの心に届いていたように感じています。
転職における"軸"の重要性
セッションを通じて、参加者の方々に特に響いていたと感じたのは、「U・Iターン転職を後悔しないためには、自分の転職軸を明確にすることが大切だ」というテーマでした。
お2人ともできる限りの年収水準の維持を前提としながら、須賀さんは「海外と関わること」、村部さんは「事業会社で意思決定に関わる仕事をすること」を、それぞれ仕事内容やキャリア構築における重要な軸として持っていました。その軸に照らして企業を選んだからこそ、転職後も「この選択でよかった」と言える状態が続いているといいます。
会場では多くの方が深く頷いている姿が見られました。「成功談」ももちろん印象的でしたが、揺れながらも決断していったその過程こそが、参加者の心により深く響いていたように感じました。
交流会で見えたリアル
セミナー終了後、1時間の交流会を設けました。前半30分は登壇者との座談会形式、後半30分は自由交流という構成です。
私のブースでは転職のご相談が多く寄せられました。「今は営業職だが、別の職種へのチャレンジは可能か」「住む場所を先に決めるべきか、仕事を先に探すべきか」。具体的で、それぞれの状況に根ざした問いばかりでした。
栃木だからこそのキャリアがある
首都圏と栃木では、産業構造が大きく異なります。栃木の上場企業は22社、従業員500人以下の中堅・中小企業が全体の約8割を占めます。求人数も、比較すれば少ない。それは事実です。
ただ、見方を変えると、別の景色が見えてきます。企業規模が小さいということは、経営層との距離が近いということ。分業化が進んでいないということは、一人が担う仕事の範囲が広いということ。自分でアイデアを出し、自分で動き、成果が見えやすい環境を面白いと感じる方にとっては最適な場所です。
また、栃木には特定の領域で国内・世界トップシェアを持つ、いわゆるニッチトップ企業が少なくありません。名前は広く知られていなくても、独自の技術や戦略で成長を続けている企業です。私たちは日々、そうした経営者の方々に直接お話を伺っています。
企業TOPインタビュー|リージョナルキャリア栃木
準備が、選択肢を広げる
今回のイベントに参加できなかった方、あるいはまだ漠然と「栃木もありかもしれない」と思っている段階の方へ、少しだけ言葉を添えさせてください。
いきなり求人に応募しなくてもいいです。すぐに転職を決断しなくていいです。ただ、今できることを少しずつ整えておくことは、意味があります。
自分が仕事に何を求めているか、改めて書き出してみる。職務経歴書を最新の状態にしておく。家族と「もし栃木で暮らすとしたら」という話をしてみる。
栃木には、面白い仕事があります。そして、東京では想像できなかった暮らしが広がっています。その可能性を、一緒に考えられる機会があれば幸いです。
登壇者プロフィール
▍ファシリテーター
高山 綾美 リージョナルキャリア認定 チーフコンサルタント
1989年、栃木県壬生町生まれ。大学4年間を東京で過ごした後、栃木にUターン。日本郵便を経て、2015年にリージョンズ株式会社へ入社。「志ある経営者の共同経営者、ビジネスパーソンのキャリアパートナー」をモットーに、愛する地元への貢献を続けている。
▍パネラー①
須賀 恵一さん(Uターン/千葉→栃木)
外資系メーカー日本法人にて国内営業および海外本社との技術連携業務に従事。第二子誕生を機に栃木へUターン。現在は県内大手メーカーにて海外現地法人・代理店向け業務を担当。
▍パネラー②
村部 義太郎さん(Iターン/東京→栃木)
コンサルティング会社にてM&Aアドバイザリーや経営戦略支援、海外進出サポートに従事。配偶者の地元である栃木での暮らしを選択しIターン転職を決断。県内上場メーカーにて事業企画として入社。
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